業務効率化が目指せるit運用管理とは

そもそもit運用管理とは、今までは多くの人手と時間を使うしかなかった単純かつ精密さを要求される作業を、機械によって自動で行えるようにする技術の事です。よってit運用管理を導入することで人的資源を人間でなければ出来ない作業へと振り分ける事が出来、また人間が行う作業からは絶対に排除しきれないミスを減らすことが可能となります。またシステムは人間と違い疲労やストレスを感じずに働き続ける事が出来ますので、人間が休んでいる間にも業務を進める事が可能です。データの収集や解析といった単純な部分を機械に任せ、人間がその結果をもって新たな発想や運用を行っていく。人間が発案した計画を、機械によってシミュレートして事前にリスクを回避する、というような活用をすることで、業務の効率化を行う事が出来るのです。

it運用管理が上手くいかない主原因とは

もはや時代的に必須の物でありながら、運用の現場にはまだまだ未熟あるいは非効率な部分が残っている、それがit運用管理です。では何故現場ではうまく運用が行われないのでしょうか。それは実は、「目標が高すぎる」事が原因だったりします。というのも、it運用管理の技術は導入することで効率化を進められる分野が本当に多岐に渡る為、ついついその導入計画を壮大にしてしまいがちなのです。そしてその場合、あまりに高い目標を掲げ、それに見合うだけの成果を上げる前にトーンダウンしてしまったり、導入の時点で部門間の調節で上手くいかなかったりと、多くの問題が発生して、結局業務が効率化されるどころか余計な手間がかかってしまう、という事が多く、導入を試みるも上手くいかず挫折するパターンがとても多いのです。

it運用管理で効率化が出来る業務

さて、最初の段で触れましたが、it運用管理によって効率が挙げられるのは、単純かつ精密さが要求される作業です。具体的に言うと、システム監視、ジョブ管理、ITサービスマネジメント等となります。どれも膨大なデータを扱い、その中に極稀に混ざる重要なエラーを発見できなければ大変な事になる業務です。特にシステム監視業務は、軽微で無視しても問題ないメッセージの「無視」という作業だけでその工数の半分程度を費やしていることが多かったりします。しかし、そのほとんどを無視しても問題ないと適当に扱えば、本当に重要なメッセージを見落とし、重大なエラーを引き起こしてしまうという、かかる人手と工数が割に合わないのにうまく効率化できない業務でもあります。例えばこの業務をit運用管理で自動化してしまえば、ヒューマンエラーの低減、作業工数の大幅な削減、浮いた人員の有効活用等々、多くのメリットが発生します。